昨日9月8日(月)産業医科大学若松病院にて、AOSSMトラベリングフェローの先生方へのLive surgeryの機会がありました。AOSSMトラベリングフェローは、アメリカの一流スポーツ整形外科医がアジアの手術見学のためにこられ、日本も寄られる形になりました。AOSSMはAmerican Orthopaedic Society for Sports Medicineの略で、北米で最も大きなスポーツ整形外科学会です。来日されたドクター陣は、メジャーリーグレッドソックスのチームドクターであるDr. Brian Busconiをはじめ、スポーツ整形外科分野では知らない人がいないビッグネーム4人になります。彼らが希望した手術は、股関節鏡によるたな形成(通称Shelf:股関節臼蓋をBone blockで大きくして、股関節を安定化させる手術:コンセプトは肩脱臼手術であるAAGRと同じです)、そして肩脱臼手術に対するAAGR Tokyo styleです。同時刻に、Room Aで股関節鏡Shelf、Room Bで肩脱臼手術AAGRという豪華なLive surgeryセッションとなりました。写真は、手術直後のため、疲労困憊している表情になっています(右から小生、Dr. Alvin Su, Dr.Austin Stone, Dr. Soshi Uchida, Dr. Brian D. Busconi, Dr. Andrea Spiker)。術中100以上の質問が飛んできて、その質問に対応するのが非常に大変でしたが、最終的には、AAGR Tokyo styleのコンセプトを非常に好意的に捉えていただいたと実感しています。
この1週間は非常にタフで、9月6日(土)終日尾山台外来後、最終便で大分へ。9月10日(日)朝から大分にて肩脱臼外来、その後、北九州に移動。9月11日(月)朝から肩脱臼AAGR Tokyo style手術、その後、最終便にて北九州から羽田に帰還し家への到着は深夜0時過ぎ、9月12日(火)本日5:30am起きにて長野整形外科外来という流れでした。今日はぐっすり眠れそうです。明日は、肩関節鏡3件の手術ですので、明日のイメージトレーニング予習を行い、ベストパフォーマンスを出せるようにしたいと思います。
このような充実した日々を過ごせたのも、メンターであるDr. Soshi Uchidaの道標があり、また、暖かく迎えてくださいました若松病院整形外科スタッフ様には感謝しかございません、にしても、産業医科大学若松病院整形外科の先生方は、本当に手術が上手で一緒に手術させていただけるだけで大変勉強になります。日本国内のスポーツ整形外科で、トップ3のチームを列挙した場合、多くの整形外科外科医が産業医科大学若松病院スポーツ整形外科をその一つに挙げることでしょう。加えて、大変インターナショナルで、現在、4名の海外の整形外科医がトレーニングされており、カンファレンスはすべて英語、また、手術中も英語、9月末にはさらに海外の整形外科医が増えて、50%以上のスタッフが海外出身スタッフになるそうです。私のAR-Ex肩脱臼グループも、インターナショナル色を出していけるようにバージョンアップしたいと思います。*私のチームに入る若手整形外科医を募集しています。