2025年総括

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2026年に入ってしまいましたが、2025年1月1日ー2025年12月31日までを振り返りたいと思います。自分のチームを結成し、2年目シーズンとなりました。

2025年手術総括

手術総数はAR-Ex尾山台整形外科での手術総数226件、他院での出張手術4件の合計230件でした。

肩142件、膝80件でした。

Shoulder instability関連

肩関節鏡視下関節唇形成術(肩脱臼に対する手術AAGR含む)は87件でした。

帰国後の私の肩脱臼関連手術は147件、術後脱臼は累計3例発生(2%)し、AAGRでは0例でした。術後脱臼例を省み治療方針を以下のように変更しました。従来、肩脱臼の手術方法であるバンカート修復術とAAGRの選択について、ISAKOSガイドライン(Nazzal, Ehab M., et al. Journal of ISAKOS 8.2 (2023): 101-107.)を参考にしていましたが、今後は、フランス人医師Dr. Pascal Boileauにより発明されたThe instability severity index score (ISIS)を参考(Trasolini, Nicholas A., et al. The American Journal of Sports Medicine 50.13 (2022): 3705-3713.)に2点以内とバンカート修復術、また4点以上をAAGRとする治療方針に変更しています。3点の方については患者様と相談の元、手術方法を選択するようにしています。(*なお、手術術式選択につきましては、患者さんの意思・考え方・希望を一番大切とし、決定し、上記の指針はあくまで参考としています。)

AAGR Tokyo style 2025結果報告

昨年、JUDO にて世界チャンピオンを輩出できたことはorthopaedic surgeonとしての冥利につきました。新しい私たちを信じてくださった患者さんの期待以上のケアができるようベストな最新治療を提供できるよう準備したいと思います。また、フェンシング(剣側)でも術後5ヶ月で復帰優勝の報告をいただいた時は、担当理学療法士と共に嬉しさを共有しました。そのほか、飛び込み系の種目でも全日本5位以内など、肩の安定感と可動域の両立ができる結果をだせたことをスタッフ一同嬉しく思います。現在、私たちのチームでは肩脱臼術後3ヶ月の逆立ちはデフォルトとなっており難しいことではありません。体操競技では、大車輪は術後可能です。今まで肩脱臼術後では不可能と思われていた『ホンマ十字』も達成済みです。跳馬の練習は術後4.5ヶ月で復帰しています。ウインタースポーツ・スノーボード🏂も3ヶ月で滑りはじめ、動画を共有していただきました。

現在、オーバーヘッドスポーツのプロ選手も術後リハビリ中で、2026年Tokyo, Japanの地から世界の肩脱臼の治療法の新しいページを改訂していきたいと思っています。可動域を求める患者さんは一度ご相談ください。『肩の動きに制限のない外れない肩』をチームスローガンとしています。

手術による合併症

術後、手が痺れる・手が動かないといった手術重篤合併症である神経血管障害の発生は0件でした。術後感染症の発生は1件(0.4%:230件中)でした。

手術を受けられた患者さんが診察を早めるときの方法

2025年は、リハビリチームが確立できた年であり、どこのチームよりも手厚い術後フォローを行なっていきたいと思います。

私は、水曜日・金曜日・土曜日に尾山台で勤務しています。また、火曜日は長野(長野&上田)で勤務しています。木曜日は大宮で勤務しています。

術後患者さんは、予約の有無に関わらず、必ず連絡をいただいてから1週間以内に診察させていただきますので、予約が取りづらい場合は、直接ご連絡いただけましたら24時間以内に返信し、予約をとらせていただきます。急を要する場合は、水曜日や金曜日の手術前、また手術後に拝察いたします。

連絡先:kizaki-kazuha@ar-ex.jp

手術ビデオのお知らせ(手術を受けられた患者さんへ)

今までの全手術を10分の形にまとめた手術ビデオを全例作成し、保存しています。手術ビデオを希望される患者さんには例外なく全例お渡ししています(iphoneの場合はairdrop, Androidの場合は、手術ビデオリンクをお送りしています)。手術ビデオを希望され、連絡ミスによりまだ受け取っていない患者さんがいらっしゃる場合は、診察時に遠慮せずお申し付けください。

学術活動

国際学術誌への論文掲載は主著1本、共著2本の合計3本でした。

Kizaki, K., Ikezu, M., Kudo, S., Kubo, T., Hirata, M., & Uchida, S. (2025). Arthroscopic Anatomical Glenoid Reconstruction Using Iliac Crest Autograft With Double End-Button Fixation Technique. Arthroscopy Techniques, 103966.

Karpyshyn, J., Kizaki, K., Ma, J., Licht, F., & Wong, I. (2025). Bridging reconstruction for massive rotator cuff tears has a low rate of arthritic progression and maintained excellent clinical outcomes for a minimum 5-year follow-up. Journal of Shoulder and Elbow Surgery.

Mori, D., Kagaku, A., Wang, K. Y., Tokunaga, T., Kida, Y., Shimozono, Y., … & Kobayashi, M. (2025). Histologic and ultrastructural degeneration of rotator cuff tendons in elderly patients with glenohumeral arthritis and cuff tear arthropathy. BMC surgery25(1), 281.

学会発表は、3件でした。

第69回韓国整形外科学会総会

日本スポーツ整形外科学会2025

日本肩関節学会2025

2026予定

2026年2月にアメリカ西海岸UCSF訪問、AAGR意見交換

2026年3月 AAOSにて発表予定

2026年7月 AOSSMにて発表予定

2023年7月まで北米東海岸ハリファックスの地で、スポーツ整形外科医として勤務していました。ダルハウジー大学スポーツ関節鏡部門での経験を通して、特に肩、膝について中心にお話しいたします。特に肩脱臼を一番得意にしています。3ヶ月で逆立ちを可能としています:自由に動き、かつ外れない肩へ。

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