シンガポールにて肩脱臼の師と再会す.

私の関節鏡、特に肩脱臼の手術の師匠Ivan Wong先生と久しぶりにシンガポールで再会しました。はるばるハリファックスからシンガポールに講演に呼ばれ、肩脱臼の手術指導を来られ、その手術サポート(肩脱臼に対するAAGRと腱板損傷に対するlower trap transfer)も兼ねて私もシンガポールに伺いました。現在、Ivan Wong先生の肩脱臼の手術方法は、世界的に認知されるようになりました。ちょうど5年前に、産業医科大学若松病院内田宗志先生から深夜に電話がかかってきて、「恐ろしく肩脱臼が上手な外科医がいる」という連絡から、Ivan Wong先生の元でのトレーニングの準備を始めました。私の大学院の指導医であったMcMaster大学整形外科Olufemi Ayeni先生に推薦状を書いてもらい、Ayeni先生から直接Ivan Wong先生に電話してもらったのが昨日のように蘇ります。IELTSという英語試験ですべてのスコア(speaking, writings, listening, reading)7以上を取らないとカナダノバスコシア州医師免許が発行されないということで、当直明けに特急電車に2時間くらい乗って、東京高田馬場の試験会場まで5、6回くらい受けて、パスした記憶があります。Ivan Wong先生のもとでの2年間は、大変厳しい環境でしたが、あの辛い2年間が現在の自分の礎となっています。Ivan Wong先生の肩脱臼手術をベースに、内田宗志先生とアップデートしたAAGR Tokyo sytleという肩脱臼の手術方法で行っています。

シンガポールは、写真にみられるようなとてもエネルギッシュな街で、辛い2年間をフラッシュバックさせてくれた街でもありました。

2023年7月までカナダ東海岸ハリファックスの地で、スポーツ整形外科医として勤務していました。ダルハウジー大学スポーツ関節鏡での経験を、特に肩、膝について中心にお話しいたします。その中でも、特に肩脱臼を一番得意にしています。

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