この質問に対して、世界の整形外科医に聞いたアンケートの結果を集めた論文を紹介します。

McMaster大学のMoin Khan博士が発表された論文で、Khan博士は肩脱臼の分野では非常に著名な先生で、信頼できる科学者です。
具体的にどのようなリハビリを行うべきか、という質問にたいしては、3つのポイントが列挙されています。
1️⃣筋力トレーニング
2️⃣肩の動き(可動域)
3️⃣プロプリオセプション(肩の位置感覚)

1️⃣肩の筋力トレーニング、といっても何をすれば良いかどうかわからないという方も多いと思います。
私のチームでは、以下の方針で行っています。
肩脱臼をする要素の一つとして、肩甲骨の機能不全があります。”scapula dyskinesia”とよく言われるもので、解消するためには、以下の3つの筋力バランスを整えることが大切です。
①僧帽筋
②菱形筋
③前鋸筋
また、左右の肩周囲筋のバランスを整えることも大切です。
次に、肩のインナーマッスルと呼ばれる腱板筋を鍛えます。具体的には棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋ですが、そのなかでも肩甲下筋がめちゃくちゃ大事です。この筋肉がしっかり働くように、パワーアップするようにトレーニングします。
最後に肩のアウターマッスルの三角筋・僧帽筋・大胸筋を鍛え上げて、肩を頑丈にしていきます。
次に、2️⃣肩の動きですが、肩脱臼をすると、肩を上げることが怖くなり、肩が拘縮することがあります。また、肩がすくむ”shoulder shrug”という状態になり、肩がコリ、自由に肩が動かなくなってしまいます。このような肩の動きの制限をリハビリにて、解消していきます。
最後に3️⃣肩のプロプリオセプションですが、この3つの中で一番大切です。このトレーニングは非常に難しいのですが、傷ついた組織の修復とともに、その傷ついた組織の感覚センサーを元に戻す特殊なトレーニングが必要です。この部分は、なかなか一人では行うことができませんので、整形外科リハビリを受けられることをお勧めします。
私の肩脱臼リハビリチームでは、3️⃣に対してオリジナルのプログラムを採用しています、その中で、一番行いやすい一つの方法が以下の方法です。


