手術すべきか手術しないべきか
保存療法・リハビリで症状が改善せず、肩の不安定感・脱臼感が残存する方に対して、手術療法を検討します。
近年、はじめての肩脱臼患者さんでも保存療法では、肩の不安定感が多く残存するという研究結果があり、手術を選択すべきか選択すべきでないかを患者さんの希望をヒアリングし、相談し検討しています。
”はじめて肩脱臼された患者さんの肩の不安定感の残存率:手術療法6.3% に対して 保存療法46.6%”
どのような手術を選択すべきか (ISAKOSガイドライン)
手術療法については、ISAKOSのガイドラインを参照
し、3つの方法を採用しています。
①:関節鏡視下バンカート修復術 (Arthroscopic Bankart repair)
②:関節鏡視下レンプリサージ (Arthroscopic Remplissage)
③:関節鏡視下関節窩再建術 (Arthroscopic Anatomical Glenoid Reconstruction)
関節鏡視下バンカート修復術 Arthroscopic Bankart Repair
肩の脱臼により損傷した前方関節唇を修復します。
レンプリサージ Arthroscopic Remplissage
最近の発表では、Remplissageをしても、動きの制限は外旋で10度ほど(術後1年)で術後2年時には制限がなくなることがわかっています。
関節鏡視下関節窩再建術 :Arthroscopic Anatomical Glenoid Reconstruction)
肩を脱臼した際に、関節窩が骨折を起こすことがあります。その場合、受け皿が小さくなってしまい、肩が脱臼しやすくなります。その小さくなった受け皿を大きくする方法がAAGRです。AAGRの分野で第一人者であるカナダ・ダルハウジー大学スポーツ整形外科Ivan Wongの方法を模倣し、手術を行っています。